2018年頃からプロ野球中継を見ていると、フェイスガードを装着している選手をちらほら目にすることが増えてきました。
元々2014年にMLBでスタントン選手が着用したことで、MLBの選手の間でフェイスガード付きヘルメットが急速に広まりましたが、日本のプロ野球でも数年遅れてフェイスガード付きヘルメットが流行りだしています。
そんなフェイスガードですが、普段草野球を楽しんでいるような一般人でも買うことができるのでしょうか?
そこで今回は、「フェイスガードはどこで買えるのか?」「フェイスガードのメリット・デメリット」についてまとめてみました。
目次
フェイスガードの正式名称は「Cフラップ」
現在、フェイスガードと呼ばれているあの用具の正式名称は「Cフラップ」と言います。
Cフラップはアメリカの企業であるマークワート社が製造している用具で、元々ヘルメットと一体化しているわけではなく、耳あての部分にドライバーで穴をあけボルトで固定して取り付けるようになっています。
youtubeにCフラップの取り付け方を解説した動画もあるので、それを参考にすれば自分で装着することもできます。
フェイスガードはネット通販で購入できる
現在フェイスガードは日本製の物はありませんが、Amazonや楽天で気軽に購入することができます。
実はソフトバンクの柳田悠岐選手も最初はAmazonでフェイスガードを購入したそうです。
価格はサイトによっては多少違いがありますが、3000円~6000円ほどで買うことができます。カラーはブラック、ホワイト、レッド、ネイビーなど何種類か用意されているので、ヘルメットの色に合わせて選ぶことができます。
フェイスガードを付けるメリット
顔面の怪我の予防
フェイスガードを付ける一番のメリットはやはり、顔面への死球による怪我の予防です。
プロともなれば、150kmを超える速球を投げる投手もいるため、避けようと思ってもそう簡単に避けられるものではありません。
顔面への死球は滅多に来るものではありませんが、もしも顔に硬球が当たってしまった場合、骨折で長期離脱という事も十分考えられます。
最悪の場合、命に関わるような事態になりかねないので、安全面からもファイスガードを着用することは大きな安心感があります。
また、顔が守られているという安心感から思い切って踏み込んでいけるというメリットもあります。
視界が狭まりよりボールに集中できる
フェイスガードは選手によっては、顔面を保護する効果だけでなく視界が狭まることで、集中力が増すという意見もあるようです。
特にフォークボールなどの落ちる球を振らなくなるのではないかとコメントをしているプロ野球のコーチもいます。
これまでにもヘルメットのつばを深く被ることで、高めの変化球に手を出さないように工夫している選手もいたので、フェイスガードにもそのような効果が期待できるかもしれません。
フェイスガードを付けるデメリット
人によっては合わないことも
フェイスガードは顔面を保護できるため、怪我を予防する意味でも大きなメリットがありますが、選手によっては試しに付けてみたけれど合わなくて止めてしまったという人もいます。
フェイスガードが合わないという選手の中には、どうも頬の部分が覆われているのが気になるという意見があるようです。
また、スイングする度にヘルメットが動いてしまいそれが気になって打席に集中できないという意見もあります。
代表的な例で言うと、MLBのエンゼルスで活躍中の大谷翔平選手は2019年シーズンからフェイスガードを着用していましたが、スイング後に度々ヘルメットが脱げてしまう光景が多く見受けられました。
大谷選手の場合、ヘルメットのサイズが合っていないのではないかと言われていましたが、あれは明らかにフェイスガードの下の部分がスイングする度に肩に当たることでヘルメットが脱げていました。
結局大谷選手はシーズン途中でファイスガードの着用を止めてしまったので、やはり選手によって合う合わないがあるようです。
高校野球などのアマチュアでもフェイスガードは付けられる?
2019年からプロ野球でもフェイスガードを着用する選手が急増していますが、高校野球や大学野球、少年野球といったアマチュア野球界ではフェイスガードを着用している選手はほぼ見かけたことがありません。
むしろ高校野球や少年野球といった10代の野球少年を怪我から守る意味でもフェイスガードがもっと普及していくべきだと思いますが、ルール上は着用可能なのでしょうか?
アマチュア野球ではフェイスガードは取り付け禁止
一般財団法人全日本野球協会・アマチュア野球規則委員会が2019年3月8日通達した『打者用ヘルメットへのフェイスガード取付け等の改造禁止について』の内容によると、打者用ヘルメットの改造は禁止すると述べています。
アマチュア野球では硬式、軟式に関わらず打者用ヘルメットはSGマーク認定品であることを義務付けています。
フェイスガードを取り付けるとSG認定が無効となるため、安全や保障が担保されなくなります。
フェイスガードはドライバーで耳当て部分に穴を開ける必要があるため、改造と見なされるようです。
とにかく現時点では、高校野球や大学野球といったアマチュア野球ではフェイスガードを着用して試合に出ることは禁止されています。
ただ、プロ野球でもフェイスガードを着用している選手が増えているため、今後フェイスガードの着用が認められる可能性も十分に考えられます。
安全面から考えても顔面の怪我予防になるので、何年後かには使用が可能になるのではないでしょうか。
まとめ
ここ数年でフェイスガードを着用する選手が急増していますが、今後アマチュア野球でも使用が許可されれば、甲子園や大学野球でもフェイスガードを付けた選手が見られると思います。
普段、草野球をしていてとりあえず見た目がカッコいいから付けてみたいという人はAmazonや楽天でも購入することができます。